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第12回「乾燥する秋の肺ケア」

国際薬膳調理師、フレンチ薬膳主宰の坂井美穂です。

記録的な猛暑が続いた平成最後の夏。9月に入り、少しずつ秋の気配が感じられる季節になりました。中医学では、秋は乾燥の季節といわれており、注意が必要です。

乾燥する季節になると、クリームを塗るなど肌の保湿を心がける方も多いと思いますが、肌同様、気にしていただきたいのは「肺」です。
皆さんは肺について考えたことがありますでしょうか。肺は上半身の水の巡りや肌の改善、免疫機能、大腸など様々なものと深い関係にあります。

私たちは普段、呼吸を通して、空気を口から肺へ自動的に取り入れています。秋の乾燥した空気が肺に入ることで肺が乾き、喉の異変、咳、またはウイルスに侵入されて風邪などの症状が出やすくなります。

また、肺の乾燥は大腸や皮膚の乾燥も引き起こすため、秋は乾燥性の便秘や乾燥肌に気をつけなくてはいけません。
秋の養生は肺や腸を潤すことにより、内側から潤して乾燥から守ることが大切です。

普段、私たちはあまり意識せずに、呼吸しています。
肺が行う、吸って吐いての繰り返しによって、体の中にある「水分」や「気」を、上に外に、下に内に送り届けています。
そのため、肺の機能が弱くなると、巡らせる力が弱くなり、水はけも悪く、むくみなども引き起こす原因にもなります。

肺の機能を活性化するのに、おすすめしたいのが「深呼吸」です。鼻から深く息を吸って、下までおろす。そして、鼻(もしくは口)から深く出します。深呼吸でリンパ液がきれいになると言われていますので、ぜひ気がついたときに試してみてください。肺を広げて閉じて…と、意識して深呼吸するだけでも巡りがよくなるだけでなく、巡らせる力をつけることができます。

中医学では、秋を前半と後半の二つに分けて考えます。まだ暑さの残る前半は、体の熱を冷ましながら潤し、木枯らしが吹く後半の季節は体を温めながら潤してあげることが必要です。肺を潤す食材や深呼吸を少し心掛け、肺のケアをしっかりとしてください。

◆肺を潤す食材
ナシ、松の実、ギンナン、ズッキーニ、ユリネ、アンズ、柿、シラウオ、ハチミツ、イカ、カニ、牡蠣、ホタテ、貝柱、豚肉、卵、リンゴ、山芋
おすすめの食材はアンズ。昔、楊貴妃が食べて美肌になったという伝説があるように、美肌にもいいですよ。


<今月のレシピ>
豚肉のソテー ブドウのソース

(4人分)
豚肩ロース 400g
塩コショウ 少々
オリーブオイル 大1

(ブドウのソース)
巨峰 10粒
赤ワイン 100cc
バルサミコ酢 大1
醤油 小1
クローブ 少々

つくり方:
①ブドウのソースを作る。巨峰を洗い、半分に切る。小鍋に全て入れ、煮詰めて完成。
②豚肩ロースのかたまり肉をフォークで全体を刺す。約1.5cm幅に切り、さらにフォークで刺す。
両面塩コショウし、フライパンにオリーブオイルをひき、両面ソテーする。
③お皿に②の肉を盛り付け、その上から①のブドウソースをかけて完成。

【セラピーポイント】
豚肉・・・気や血を補う。乾燥している状態を潤す。
ブドウ・・・気を補い、肝や腎の力をつける。 強い骨やしなやかな筋肉を作る。 胸中の不安感や熱を解消。
クローブ・・・腎を温め、体を温める力をつける。

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◆坂井美穂さんが直接指導する「フレンチ薬膳料理教室」開講中!
<10月スケジュール>
11時~14時  19日、20日、23日、27日、28日
19時~21時半 24日、30日
場所:フレンチ薬膳シェルヴサカイ
東京都港区麻布十番1-3-9 TBC麻布303
(最寄駅 都営大江戸線・東京メトロ南北線 麻布十番)

詳細は下記からご確認ください。
HP  http://www.french-yakuzen.com/
予約ページ http://www.french-yakuzen.com/school/


坂井美穂プロフィール

2006年拠点を日本からパリに移し、モデルとしてパリコレクションなどのショーを中心に活動。
現在は麻布十番でフレンチ薬膳を提案しながら、身体の内から溢れる美しさや健康を追求した様々なサービスを展開。
料理教室やレストランとのコラボレーションイベント・数多くのレシピ提供・商品開発に携わる。
テレビ出演等のメディア活動も精力的に展開中。

昨年11月7日に「血めぐり薬膳」(A&F出版)を発売。

資格
国際薬膳調理師
パーソナルカラリスト

講師
東京健康科学専門学校 非常勤講師
国際食学協会 特別講師

デリシャスタイムのレストランプロジェクト

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