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第11回「夏の薬膳」

国際薬膳調理師、フレンチ薬膳主宰の坂井美穂です。

8月も後半に差し掛かかろうとしています。夏は、海やプール、花火、アウトドアなど、楽しいレジャーもたくさんありますが、その一方で、体がだるい、食欲がないなど、夏バテの症状に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

自然と同調する考え方をもつ中医学では、夏の朝はいつもより早めに起きるのがよいとされます。少し早起きして、朝日を浴びてみましょう。また、暑い日が続くと、エアコンの効いた涼しい場所で過ごしがちになりますが、暑さを避けてばかりいるのもよくありません。快く夏の気候に適応できるようにするためにも、日頃から適度に太陽の光を浴びることも大切です。

また、夏の過ごし方で気をつけたいのが「怒らない」ことです。怒ったときに「カーッとなる」という表現があるように、怒りは、体の内部の熱を生み出す原因になります。ただでさえ暑いのに、自ら熱を生むようなことは避けたいですね。精神的に満ち足りた状態をキープするのが理想です。

夏の暑さに負けてしまうと、夏バテ、暑気あたりの原因になります。スパイシーなものや熱いものを食べ過ぎないこと、満腹になりすぎるまで食べないこと、汗で濡れたままの服や、じめじめした場所で過ごさないことです。

冷たいものの食べ過ぎもよくありません。消化力が落ちるので、倦怠感、疲労感など、夏バテの原因となるので注意が必要です。カルダモンやショウガ、サンショウなどのスパイスは、おなかを守ってくれます。夏は冷たいビールに冷奴、枝豆のセットがおいしい季節ですが、体を温める効果のある薬味のショウガは、理にかなっているわけです。

また、中医学において、夏は「心」、つまり心臓に影響を与える時期であると考えられています。精神活動や血流に関わる部分で、心臓に何か負担がかかると、動悸、不眠、イライラなどの原因になります。そのため、夏はとくに血や水分をしっかり満たした状態にしておくことが大事です。汗と血は同じ水分です。汗をかくと、血もドロドロになってしまいます。

食で夏の暑邪を払い、暑さに負けない元気はもちろんのこと、失った水分や元気も一緒に補い、暑い夏を乗り切りましょう。

◆元気を補う食材
ヤマイモ、モモ、シイタケ、卵、赤身の肉や魚

◆体にこもった熱を出す食材
豆類、トウガン、パイナップル、ズッキーニ、キュウリ、バナナ、アロエ、スイカ

◆汗で失った水分を補う食材
トマト、オクラ、豆腐、ココナッツウォーター

◆湿気を出す食材
ハトムギ、シジミ、ジャスミンティー、アルファルファ

◆利尿効果のある食材
小豆、アスパラガス、海藻類、タイ、ナス

◆出すぎる汗を抑える食材
レモン、ウメ、グァバジュースなど、酸味のあるもの

◆夏の邪気を払う食材
緑豆、緑豆春雨、ゴーヤー、スイカ、パパイヤ、バナナ、メロン、レモン、ハス


<今月のレシピ>
キュウリとハーブのヨーグルトスープ

(4人分)
キュウリ 1本(100g)
プレーンヨーグルト 400g
塩 小1
ニンニク 1片
ディル 3~4枝
セージ 4枚
レモン果汁 小2
蜂蜜 大1
水 100cc

(トッピング)
ディルなど 
カイエンペッパー 
お好みでパイナップルみじん切り

つくり方:
①キュウリを粗みじん切りにし、ボウルに入れ塩もみする。
②ディルとセージも粗みじん切り。ニンニクはすり下ろす。ボウルに材料全て入れ混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
③冷たくなったら、器によそい、お好みでハーブや細かく刻んだパイナップル少々、カイエンペッパーなどトッピングして完成。

【セラピーポイント】
キュウリ・・・体内の熱を冷まし、湿邪を尿として排出 胸中の熱と不安感を解消
ディル・・・消化力を上げる 気の巡り向上 鎮静 利尿
セージ・・・健胃 瘀血を綺麗して流す 消化促進 精神安定
ヨーグルト・・・人間を構成する水分や血などを補い、熱を冷ましたり潤す
蜂蜜・・・皮膚を潤す 腸を潤し通便の効果 体内の老廃物や病邪のもとを取り除く
ニンニク・・・消化力向上 消化器官を温め体内の老廃物の除去

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◆坂井美穂さんが直接指導する「フレンチ薬膳料理教室」開講中!
<9月スケジュール>
11時~14時  8日、11日、15日、21日、22日
19時~21時半 12日、25日
場所:フレンチ薬膳シェルヴサカイ
東京都港区麻布十番1-3-9 TBC麻布303
(最寄駅 都営大江戸線・東京メトロ南北線 麻布十番)

詳細は下記からご確認ください。
HP  http://www.french-yakuzen.com/
予約ページ http://www.french-yakuzen.com/school/


坂井美穂プロフィール

2006年拠点を日本からパリに移し、モデルとしてパリコレクションなどのショーを中心に活動。
現在は麻布十番でフレンチ薬膳を提案しながら、身体の内から溢れる美しさや健康を追求した様々なサービスを展開。
料理教室やレストランとのコラボレーションイベント・数多くのレシピ提供・商品開発に携わる。
テレビ出演等のメディア活動も精力的に展開中。

昨年11月7日に「血めぐり薬膳」(A&F出版)を発売。

資格
国際薬膳調理師
パーソナルカラリスト

講師
東京健康科学専門学校 非常勤講師
国際食学協会 特別講師

デリシャスタイムのレストランプロジェクト

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