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第7回 春のめまい

国際薬膳調理師、フレンチ薬膳主宰の坂井美穂です。

4月になって気温も上がり、過ごしやすい季節になりました。
花が咲き、新年度もスタートする春は、一般的には気持ちも弾んでワクワクする季節ですが、その一方で、この時期にめまいに悩まされるという方の話もよく聞きます。

めまいは 2000年も前から確認されており、昔からさまざまな治療が行われてきましたが、実は、“春病”ともいわれるほど、春に起こりやすい症状なんです。

前回のコラムでもご紹介したように、春はエネルギーが上昇する季節です。しかしこの上昇のエネルギーが行き過ぎると、体の気や血をスムーズに流す働きを持つ肝臓が影響を受け、めまいをはじめ、頭痛や目の充血など、体の上部に症状が出やすくなるのです。

季節の影響以外でも、めまいは「ストレスによる回転性のめまい」と「立ちくらみのめまい」の大きく2つのタイプに分けられます。

耳鳴り、難聴を伴う「回転性のめまい」の原因と考えられるのが、「肝臓」と、体の「よどみ」です。「肝臓」と「怒り」は密接な関係にあり、頭に血が上ったり、イライラしたりすると、肝臓に負担がかかります。すると、体をめぐるエネルギーが滞り、水分代謝が落ち、むくみや脂肪がつきやすく、頭も重だるく感じられたりします。このように、ストレスなどにより体内に何かしらの滞りが生じ、その結果「回転性のめまい」が出やすくなるので、肝臓へのエネルギーの突き上げを沈静化することが必要です。

そしてもう一つは「立ちくらみのめまい」です。若い方に起こる立ちくらみの症状は、血や元気が足りていない状態なので、きちんとした食生活を心がければ改善します。ところが、高齢の方は注意が必要です。年を重ねるにつれて「腎臓」の力はだんだん弱まっていきます。腎臓は脳に直接関係しているため、腎臓が弱ると、支える力、つまり平衡感覚が衰えていくのです。老化なので病気ではありませんが、腎臓の力を補ってあげることが大切です。

春は気持ちが高まり、揺れやすい季節です。適度なストレス発散を心がけながら、食事に「肝臓」や「腎臓」にいい食材をうまく取り入れ、楽しい新生活を送りましょう。

【ストレスからくるめまいに】
◆「肝臓」の気を穏やかにする食材
セロリ、ピーマン、ナノハナ、クレソン、
スープなど貝ごと煮込んだもの、カジキマグロ、フェンネル、クラゲ

◆体の「よどみ」をなくし、水分代謝をよくする食材
レモン、タマネギ、海藻、オレンジなどの柑橘類

【老化によるめまいに】
◆「腎」の力を補う食材
黒ゴマ、黒豆、黒キクラゲ、プルーンなどの黒い食材
ブロッコリー、クルミ、マッシュルーム、キャベツ


<今月のレシピ>
◆カツオのマーマレードマリネ グレープフルーツのジュレ

(4人分)
生カツオ 150g
塩 少々
胡椒 少々

(マリネ液)
白ワインビネガー 大1/2
レモン果汁 大1/2
マーマレード 大1
クミンパウダー 小1
エクストラバージンオリーブオイル 大2
塩 少々
胡椒 少々

(グレープフルーツのジュレ)
グレープフルーツ果汁 100cc
レモン果汁 小1
砂糖 小1/4
醤油 小1
ゼラチン 3g
塩 少々
胡椒 少々

(トッピング)
ラディッシュ 2個
グリンピース 適量
そら豆 適量
穂紫蘇適量

つくり方:
①カツオのマリネを作る。カツオを刺身のように切り、塩コショウする。マーマレードの皮が大きければみじん切りにして、マリネ液の材料を全て混ぜ、カツオを馴染ませてラップをかけて冷蔵庫へ入れる。
②ジュレを作る。グレープフルーツの果汁を絞り、材料を全て小鍋に入れてゼラチンを煮溶かしたら容器に入れて冷蔵庫で固める。
③グリンピースはさやから取り出し、塩水で沸騰して2分ゆでたらそのまま放置。
そら豆もさやからだし、黒い部分に切り込みをいれてる。水に塩と酒を入れて沸騰したら2分茹でてざるにあけそのまま放置。
ラディッシュは輪切りにする。
④②のジュレが固まったら、フォークなどでほぐす。お皿に①のカツオを並べ、その上にジュレを乗せ、③のトッピング類を飾り完成。

【セラピーポイント】
カツオ・・・元気や血を補う 消化力を高め、生命力の底上げをする
グリンピース・・・元気を補い、体内の湿気を尿として排出
そら豆・・・消化力を円滑にさせ、元気を養う 体内の湿気を尿として排出
グレープフルーツ・・・気を巡らせ、消化力を上げる 水分代謝障害でできた水のよどみを解消

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坂井美穂プロフィール

2006年拠点を日本からパリに移し、モデルとしてパリコレクションなどのショーを中心に活動。
現在は麻布十番でフレンチ薬膳を提案しながら、身体の内から溢れる美しさや健康を追求した様々なサービスを展開。
料理教室やレストランとのコラボレーションイベント・数多くのレシピ提供・商品開発に携わる。
テレビ出演等のメディア活動も精力的に展開中。

昨年11月7日に「血めぐり薬膳」(A&F出版)を発売。

資格
国際薬膳調理師
パーソナルカラリスト

講師
東京健康科学専門学校 非常勤講師
国際食学協会 特別講師

デリシャスタイムのレストランプロジェクト

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